介護のパートをやめたい?職場に迷惑をかけない退職までの手順を解説
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介護のパートをやめたい?職場に迷惑をかけずに辞めるための手順

(公財)介護労働安定センターの「平成29年度介護労働実態調査」において、介護離職者の離職理由では「職場の人間関係に問題があったため」が一番多いとの事です。

今介護の仕事をされ、同様な理由で辞めたいと考えている人は多いと思います。

 

だけど辞めるにしても、職場に迷惑はなるべくかけたくない、円満に辞めたいと考えますよね?

 

何から手をつければいいのか悩んでいる方のために、介護の仕事を円満に辞める為の手順をいくつか紹介していきます。

 

 

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介護のパート「辞めたいなあ」と思った時、相談は誰にする?

介護の仕事大分慣れてきたけど、なんだか周りの職員と上手くコミュニケーション取りにくいなあ、あの職員とこの職員仲が悪くて嫌だな、職場の雰囲気が悪くて「辞めたい」と思う時ってありますよね。特に同僚からの無視や先輩からのきつい指導で同僚には相談しづらいなと考える事もあると思います。そんな時誰に相談したらいいのかいくつか紹介します。

 

直接上司に相談する

介護の仕事に限ったことではないのですが、一般的には、直属の上司に相談するのがマナーです。

というのも、人間関係で特に多いのが同僚や先輩からの無視やきつい指導が多いため、他の同僚へ相談した際に、相談内容が漏れないとも限らない事から同僚へは中々相談しにくいと思います。

 

また、直接上司に相談する事で、可能であればシフト変更を行ってくれたり、自分の現状を真摯に聞いてくれるだけでも少し気が晴れる事もあると思います。

 

 

職場以外の人(友人、家族等)

上司が怖くて中々離せない。そんな方もいると思います。

そんな時は、ます、職場以外の人に相談してみます。
特に一番良いのは、信用できる友人に相談するのが一番良いです。

友人に中々話するのも恥ずかしいなと思う方は、パートナーや親御さんに意見を聞いてみるのも良いかもしれませんね。

 

もしかしたら同様な人間関係で悩んでいて状況を分かってくれることもあるし、自分の気持ちの再確認にもなると思います。

 

 

ネット検索して他人からの意見を聞いてみる

上司、同僚、家族、友人に相談するのはちょっとという方には、ネットで検索がおすすめです。

例えば、Yahoo!の知恵袋で「介護 辞めたい」と検索すると自分と同じような悩みで辞めたいと投稿しており、同職のベテラン指導者のアドバイスや意見などもあって参考になります。

 

他にも、パートのおばちゃんたちからは「早く仕事なれくれないと・・・」とプレッシャーをかけられて辞めたいと考えている方に対して、別の施設で働いている指導者からは短期間でその内容の仕事を任せられるには半年要するので、施設自体の指導が少しおかしいのでは?などと意見があったりします。

 

それを読んだだけでも、少し気持ちが軽くなる方もいると思いますのでお勧めです。

 

 

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介護のパートをやめると決断した?【考えるべき日程】

上司や職場以外の人に相談して、何とか我慢して仕事を続けても、結局変わらない、日に日に意欲がなくなり「やっぱりここでは働けない、辞めよう」と決め、明日から直ぐに辞められるかと言え中々直ぐには辞められません。

では、いつ辞めたらいいのか?いつまでに退職を伝えればいいのかを紹介したいと思います。

 

介護のパート明日辞めたい!はルール違反!

「辞めよう」と決め、「もう仕事行きたくないから明日から辞めたいです。」と言っても、一般的に考えて直ぐには辞められません。

一般的に就業規則や契約時に退職に関する約束事があります。

介護の仕事は主にシフト制が多く、辞めた人のシフト調整で同僚に負担がかかるため、人数に余裕のある施設でない場合は求人募集をしなければいけません。

 

なので、「迷惑をかけずに」辞めるのなら、直ぐに明日辞める事はかなり厳しいでしょう。

 

 

介護のパートを辞める時期は最低でも辞める日の一ヶ月前までに

明日辞められないなら、いつなら大丈夫なのか、同僚への負担や求人等を考えていつがいいのか気になりますよね?

 

一般的には、最低でも一ヶ月前(施設によっては就業規則等に記載)には上司に話をしまししょう。

その期間で求人からシフト調整、引継ぎ等をしないといけませんので、問題なく円満に辞めるためには、施設や同僚への負担、影響も含め最低でも一ヶ月は必要です。

 

 

一番良いのは辞める日の“3ヶ月前”がベスト!

辞める日の最低1ヶ月前には上司に話をするのが良いのですが、1ヶ月の期間ですと、シフトの見直したとしても同僚への負担は少なからずあります。

また、求人をかけても直ぐに応募が来るとは限りません。

仮に、直ぐに応募が来て、直ぐに勤務したとしても、業務の引継ぎ期間としてはかなり短く、同僚への負担、影響も大きいです。

 

そのため、十分な期間として辞める日の3ヶ月前には上司に伝えるのがもっとも適しているでしょう。

 

 

退職を話すタイミング、場所、理由等は?

「よし、○○月までに辞めよう」と退職日も決めた。

「あとは上司に話をして、日程調整を早めにしよう」と思っても、話をするタイミングってありますよね。

 

騒がしい場所や他の同僚がいるところでは中々話にくいですし、必ず聞かれるのは辞める理由を正直に伝えるべきか悩みます。

 

では、どのタイミングで、どこで話しをしたらいいのか、また、理由を上手く伝えるにはどうしたらいいのかを紹介したいと思います。

 

辞める事を伝えるタイミングはいつがいいの?

退職したい日も決まって、シフトの事や求人の事とかを考えて早めに上司へ伝えなければって少し焦りますよね。

では、どのタイミングが良いのかをいくつか挙げてみたいと思います。

 

① 朝出勤した場合はなるべくさけましょう。
朝は何かと忙しい時間帯です。

特に係長、課長職の上司などは、朝から会議も入っている場合もあり、少しナーバスになっていることもありますし、余裕がない事もある為朝は避けた方が良いでしょう。

 

② 落ち着いた時間に伝えるのがベスト!
朝から昼にかけては何かと業務で忙しい時間帯。

午後も送迎や入浴等でパタパタする事もあると思います。
日誌等で時間がとられる場合は業務終了後に上司へ時間調整し、話を聞いてもらうのが一番いいと思います。

 

 

退職を話す際の場所はどこでもいいの?

意外に、話す場所もタイミング同様非常に大事です。

うっかりその場という事はないにしても、他の同僚が近くにいる場所で話を聞こうとする上司もいると思います。

 

なるべくは静かな場所で、二人で面と向かって話せる場所で話ようにするといいです。
同僚との人間関係が悪く中々話しづらい事もある為、同僚がいない場所がベストです。

 

いい退職理由と悪い退職理由ってある?

「人間関係が嫌で、もうつらいので辞めさせて下さい」と正直に話しするのも良いと思いますが、なるべく円満に退職したいですよね?

そこで、退職理由、悪い退職理由を紹介したいと思います。

 

■良い退職理由
・家族の介護に専念するため
・体調不良(腰痛など)が悪化し静養のため
・他の分野へ興味ありその分野で働いてみたいため 等

 

■悪い退職理由
・労働内容の割には給料が安いため
・募集内容と違うから
・職場の雰囲気も悪く面白くないから 等

 

悪い退職理由のように、本心は「人間関係が嫌で辞めたい」、「誰々からの無視やいじめられている」と伝えたい人も多くいると思います。

ですが、他の同僚の中には優しかった方や丁寧に指導してくれた方もいると思います。
そんな方達のためにもなるべくは円満に辞める事を考えて、不平不満を理由に辞めるのは避けるべきです。

そうならないためにも、自己都合を上手く上司へ伝えるのが良いです。

 

 

退職する事を伝え、退職日までにやっておくこと

上司へ退職日を伝え、退職日までそのまま業務をこなすだけかというと違います。

退職日までにやっておくことはあります。
では、何をすれば良いのかを紹介します。

業務の流れのマニュアル

例えば退職日まで3ヶ月あり、その間変わりの方が採用されて行う事があります。

“業務の引継ぎ”です。では、いざ何もなしに引継ぎするとどうなるかと言うと“口頭”のみでの引継ぎでは、あなたと同様な事になりかねません。

 

退職するから後は他の同僚に任せっきりなのは少し無責任です。

 

なるべく、業務の内容、流れ、困っていた点、上手くいった点等をマニュアル化、文書化して作成しておくと、引継ぎもスムーズにいきますし、辞めた後も同僚に迷惑をかけずに済みます。

 

 

介護のパートを辞める日までに転職先を見つける

辞める事、辞める日、業務引継ぎ書を作成し、新人への引継ぎをしながら、あとは辞める日を待つのみという流れができましたが、退職後の事を考えておかなければいけません。

次の転職先が決まっている場合や、十分な貯金があり、辞めた後も大丈夫であるなら良いのですが、そうでない方もいると思います。

 

辞める日までに、自分自身本当は何がしたいのかをじっくり考えて転職を決めるのが大事です。

 

 

退職後転職をしない場合の生活費の確保

人間関係で肉体的にも精神的にも疲弊している方や通院を余儀なくされている方も結構多くおり、休養が必要だと思います。

休養期間中は収入がないため、不安も大きくなります。

そこで、退職までにはある程度生活費のために貯金をしておきましょう。
それでも足りない場合は、職業安定所の失業保険を利用するのも良いでしょう。

但し、失業保険は一般的に申請から3ヶ月後からの支給のため、その期間の生活費も考えておくのが良いです。

 

 

まとめ

介護のパートを円満に他の同僚に迷惑をかけずに退職するためには、

① 辞めたいと思った時には、直属の上司へ相談
② 他の同僚のシフト負担、求人募集期間、引継ぎを考慮し最低でも1ヶ月前に伝える
③ 退職の話をするタイミングは朝や忙しい時間帯を避け、業務終了に時間を作ってもらう
④ なるべく静かな場所で、上司と面と向かって直接話す
⑤ 退職理由は「人間関係が悪い」や「給与が安い」といった職場の不平不満は避ける。
⑥ 退職日までには、引き継ぎ書の作成、引継ぎをスムーズにし、退職後の転職先、生活費の確保をしておく。
の6つです。

 

介護のパートに限った事ではないのですが、同僚との人間関係で悩む方は非常に多いと思いますが、上記6つの内容を参考に、円満に迷惑をかけずに、気持ち良くやめましょう。

 

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